地図と人物でたどる、日本の時間。

HISTORICAL ERA / 710—794

奈良時代

奈良

平城京を中心に律令国家が展開し、仏教と国際交流が政治・文化を大きく動かした時代。

都城、律令、国家仏教を軸に、中央集権国家の理想と現実をたどります。
掲載出来事
16件
関係人物
19名
ASUKA—NARA ANCIENT HISTORY飛鳥から奈良へ、古代国家の成立を歩く

飛鳥寺・飛鳥宮跡・藤原宮跡から平城宮跡・唐招提寺・興福寺・東大寺へ。約250年の出来事と人物を2日間のルートでつなぎます。

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CHRONOLOGY

奈良時代の主な出来事

後世に描かれた元明天皇の肖像
和銅3年 / 大和国・平城京

平城京遷都

元明天皇が藤原京から平城京へ遷都。唐の長安を参照した計画都市が、律令国家の新しい政治・外交・文化の中心になった。

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後世に描かれた元明天皇の肖像
和銅5年 / 大和国・平城京

古事記完成

天武天皇が始めた歴史編纂を元明天皇が再開させ、太安万侶が稗田阿礼の誦習を筆録。神話・系譜・物語を三巻にまとめて朝廷へ献上した。

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元明天皇を描いた後世の肖像
和銅6年 / 平城京と全国諸国

風土記編纂の詔

朝廷が諸国へ、郡郷名の好字化、産物、土地の肥沃さ、地名由来、古老の伝承を報告するよう命じた。地域史を国家が集めた。

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後世に描かれた吉備真備の肖像
養老元年 / 平城京から唐・長安へ

遣唐使と吉備真備の入唐

吉備真備・阿倍仲麻呂・玄昉らが遣唐使船で唐へ渡った。長期留学で得た学問・制度・仏教知識は、帰国後の奈良朝の政治と文化へ大きな影響を与えた。

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元正天皇陵に治定される奈保山西陵
養老4年 / 平城京・平城宮

日本書紀完成

舎人親王らが編纂した全30巻の国史が元正天皇へ奏上された。神代から持統天皇までを漢文・編年体で記した最初の勅撰国史。

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後世に描かれた長屋王の肖像
養老7年 / 大和国・平城京/全国の墾田

三世一身法

新たな用水施設を造って開墾した田は三世代、既存施設を使う場合は本人一代の私有を認めた。口分田不足に対応し、律令制の土地原則を現実に合わせた政策。

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後世に描かれた長屋王の肖像
神亀6年 / 平城京・長屋王邸

長屋王の変

左大臣・長屋王が謀反を計画したとの密告を受け、邸宅を包囲されて妻子と自害した。皇親政治から藤原四兄弟が主導する政権へ移る転換点。

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菊池容斎が描いた藤原広嗣像
天平12年 / 大宰府・豊前国板櫃川

藤原広嗣の乱

大宰府へ左遷された藤原広嗣が玄昉・吉備真備の排除を求めて九州で挙兵。朝廷の大軍に敗れたが、聖武天皇の長い行幸と遷都へ影を落とした。

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後世に描かれた聖武天皇の肖像
天平13年 / 山背国・恭仁京

国分寺建立の詔

聖武天皇が諸国に国分寺と国分尼寺を建てるよう命じた。疫病・飢饉・反乱が続く社会で、仏教による国家安寧と地方支配の結び直しを目指した。

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後世に描かれた聖武天皇の肖像
天平15年 / 山背国・恭仁京

墾田永年私財法

新たに開墾した田を、一定の手続きと面積制限のもとで永久に私有できると定めた。農業生産の回復を狙い、律令国家の土地制度を大きく変えた。

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東大寺の盧舎那仏坐像
天平15年 / 近江国・紫香楽宮/大和国・東大寺

大仏造立の詔

聖武天皇が紫香楽宮で盧舎那大仏の造立を発願した。疫病・飢饉・反乱に揺れる社会を仏教で結び、人々へ自発的な参加を呼びかけた巨大国家事業の出発点。

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東大寺大仏殿の盧舎那仏坐像
天平勝宝4年 / 大和国・東大寺

東大寺大仏開眼

聖武太上天皇が発願した盧舎那大仏の開眼会が東大寺で行われた。疫病と飢饉に揺れる国を仏教によって結び直す国家的事業だった。

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唐招提寺の鑑真和上坐像
天平勝宝5年 / 薩摩国・秋目浦/平城京

鑑真来日

唐の高僧・鑑真が五度の失敗と失明を乗り越え、六度目の航海で日本へ到着。東大寺に戒壇を整え、日本仏教の正式な授戒制度を確立した。

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恵美押勝の乱で弓を引く坂上苅田麻呂を描いた歴史画
天平宝字8年 / 平城京・近江国琵琶湖西岸

恵美押勝の乱

孝謙上皇・道鏡と対立した藤原仲麻呂(恵美押勝)が挙兵。近江へ逃れた仲麻呂は敗死し、淳仁天皇は廃位、孝謙上皇が称徳天皇として重祚した。

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道鏡を描いた後世の肖像
神護景雲3年 / 豊前国・宇佐八幡宮/平城京

宇佐八幡神託事件

道鏡を皇位につければ天下太平になるという神託が伝わり、和気清麻呂が宇佐へ派遣された。皇位継承と神託、称徳天皇の政治が交差した事件。

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桓武天皇の後世の肖像
延暦3年 / 山城国・長岡京

長岡京遷都

784年、桓武天皇は奈良の寺院・旧来勢力から距離を取り、水運に優れた長岡京へ遷都した。しかし政争や洪水、造営負担が重なり、10年後に平安京へ移った。

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PEOPLE

奈良時代に関わる人物

元明天皇の肖像天皇 / 661—721元明天皇

平城京へ都を移した第43代天皇

藤原 不比等の肖像貴族 / 659—720藤原 不比等

律令国家と藤原氏の基盤を築いた政治家

聖武天皇の肖像天皇 / 701—756聖武天皇

大仏造立と国分寺建立を進めた第45代天皇

孝謙天皇の肖像天皇 / 718—770孝謙天皇

大仏開眼会の時代を担った第46代天皇

桓武天皇の肖像天皇 / 737—806桓武天皇

平安京へ都を移した第50代天皇

和気 清麻呂の肖像貴族 / 733—799和気 清麻呂

平安京の候補地を進言した公卿

大海人皇子/天武天皇の肖像天皇 / 631頃—686大海人皇子/天武天皇

壬申の乱に勝利し律令国家形成を進めた第40代天皇

文武天皇の肖像天皇 / 683—707文武天皇

大宝律令を施行した第42代天皇

藤原 広嗣の肖像貴族 / ?—740藤原 広嗣

大宰府で挙兵し、奈良朝を揺らした藤原式家の官人

鑑真の肖像僧侶 / 688—763鑑真

六度目の渡海で来日し、正式な戒律を伝えた唐僧

淳仁天皇の肖像天皇 / 733—765淳仁天皇

藤原仲麻呂の支援で即位し、政争の末に廃された第47代天皇

藤原 仲麻呂/恵美押勝の肖像貴族 / 706—764藤原 仲麻呂/恵美押勝

孝謙朝で政権を握り、上皇との対立から挙兵した藤原南家の官人

確実な肖像に代えて表示する皇室の菊花紋章天皇 / 645—703持統天皇

藤原京遷都を実現した第41代天皇

元正天皇の肖像天皇 / 680—748元正天皇

養老律令と『日本書紀』完成期の第44代天皇

道鏡の肖像僧侶 / ?—772道鏡

称徳天皇の信任を得て法王となった僧

長屋王の肖像貴族 / 684頃—729長屋王

奈良朝初期の政務を担い、政変で自害した皇親政治家

光明皇后の肖像女性 / 701—760光明皇后

福祉と写経を支え、正倉院宝物の礎を築いた皇后

行基の肖像僧侶 / 668—749行基

民衆と公共事業を結び、大仏造立へ協力した僧

吉備 真備の肖像貴族 / 695—775吉備 真備

唐の知識を持ち帰り、右大臣まで昇った留学生